2012年9月29日土曜日

続く就職活動

久しぶりに投稿する。今は青森にいるのだが、まだ就活が続いている。もう周りの人のほとんどは終わっているのだが、全国では約6割の就活生が内定をもらっているという。それを聞いて焦る気持ちがないといえばうそになってしまうが、まだまだこれからだという気持ちである。さすがに疲れてしまうときもあるし、ふさぎこんでしまうときもあるし、泣きたくなるときもある。夏休みに大阪に戻っていたのだが、新聞で、ある大学院生が就活で苦労し、自殺をしたというニュースを読んだ。彼も苦労をしていたろう。その気持ちは今もなお就活を続けている者なら分かる。もちろん私にもわかる。灼熱の太陽の下、汗をかきながらスーツを着て街を歩かなければならない。歩く距離が長ければ、途中見つけたコンビニに入り、少し涼んでから、また歩き出す。説明会、書類審査、SPI2、グループディスカッション、集団面接、一次面接、二次面接、役員面接、など企業により進め方は違うが、一企業につき、複数回試験や面接を受けていかなければならない。一つ、また一つと試験をクリアしていくと、その先にある「内定」という文字が現実と化してくるのだ。期待も高まり、もしかすると、という気持ちになる。最終面接ともなればなおさらだ。私は今まで3回最終面接に進んだことがあるが、こういう気持ちになる。だが、書類選考で落ちようが、一次面接で落ちようが、最終面接で落ちようが、結果は同じということだ。合格か不合格か。がんばったとかがんばってないとか、そんなものには何の意味もない。ただ、落ちるたびにふりだしに戻る。落ちるたびに少なからずショックを受ける。そのダメージか蓄積されていく。自殺した学生も、限界に来ていたに違いない。4年大学を卒業し、両親の期待も背負い、そして周りを取り巻く環境が一人の学生を押しつぶしてしまったのだ。そんな彼の気持ちを、誰が理解してくれようか。誰のせいだ。この社会なのか、この時代なのか、自分自身なのか。就活というのは、命を捨てなくてはならないほどのものなのだろうか。彼の声が私の頭の中でこだましている。しかし、彼の声は人ごみに紛れ、かき消されるだろう。これが現実だ。
 先日、東京駅前で就活生が歩いていた。疲れているように感じた。私も周りからは疲れているように見えているのだろうか。昨年12月から始めた就職活動。そして10月になる。季節は秋。春夏秋冬をめぐり、活動が続いて行く。周りに心配かけないように、明るくふるまっているが、それがいつまで続くだろうか。気が付けばまた、東京行きの夜行バスに乗っていることだろう。この苦労が報われる日が来ると信じ、また一歩、踏み出していく。

0 件のコメント:

コメントを投稿