今大阪に帰ってきている。やはり大阪は暑い。毎日35℃を超える猛暑日が続いている。1時間も外にいたら倒れてしまうだろう。私も熱中症にならないようにしたい。
7月末から8月の10日くらいまで,アルバイトがある。青森ではバイトをしていないので,1年を通じて唯一の稼ぎ時なので,しっかりと働きたい。
今ロンドンオリンピックで世界中が沸いている。私もその一人なのだが,いつ見てもオリンピックはいいものだと感じる。このために選手たちは4年間,死に物狂いで練習を積み重ねてきた。金メダルを取るために。
日本選手は銀メダルと銅メダルは取っていたのだが,なかなか金メダルをとる選手はいなかった。しかし,昨日の柔道女子57キロ級の松本薫選手が見事金メダルを獲得した。私はこの試合をずっと見ていたのだが,金メダルが決まった瞬間,私も思わずガッツポーズをしてしまった。相手の反則により,勝利をおさめたが,私はそれでも素晴らしい試合をしていたと感じている。
松本選手のつけられたあだ名は“オオカミ”。試合前でもあの鋭い眼はだれも寄せ付けないほどの集中力である。もちろん試合にしても攻めに攻めを貫き,相手をねじ伏せている。決勝戦が始まる前の様子を見ていたのだが,なぜだか「この選手は金メダルを取だろうな」という安心感があった。私は久しぶりにこれほどの「勝負師」の顔をしている人を見た。
勝負というのは厳しいが必ず勝ち負けが決まる。そして勝ちに徹底的にこだわる。我々が試合を見て,金メダルだろうが,銀メダルだろうが,5位だろうが,予選敗退だろうが,「よく頑張った」,「感動をありがとう」と声をかけるが,選手たちにとってはそうはいかないだろう。4年間,“世界一”になるためにすべてを犠牲にして練習してきたのだ。「勝たないと意味がない」,そう松本選手は言っていた。
松本選手のような勝ちにこだわる人は私は大好きである。試合後のインタビューで印象に残った言葉がある。金メダル第一号ですがという質問に対して,「1番というのは好きです」というものだった。わたしはこの言葉を聞いて,やはりそうかと思った。私もだいぶ前にオンリー1よりもナンバー1を目指したいという風に書いたことがある。私はオンリー1という言葉はあまり好きではないし,そのような言葉に頼らないようにしてきた。自分らしさ自分らしさというが,心配しなくても自分らしさはちゃんと存在している。どんなに小さなことでも,何か一つ,「ナンバー1」になってみたい。松本選手はオリンピックという大舞台で世界一に輝いた。人一倍思いが強かったようだ。「1番」になることによって,松本選手は「オンリー1」を手に入れた。勝負師の“鋭いオオカミの眼光”は,見事獲物をとらえたのであった。
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