2022年7月10日日曜日

『リコリス・ピザ』と『X』

 今、仕事が繁忙期ということで、毎日忙しい状態である。お盆までは続く感じなので、けっこう長いなーと思う。と思ったらすぐにお歳暮の準備をやっていたらまた歳暮シーズンに入って年末になってしまうのである。1年早いなー。ここ最近は少しだけ落ち着いたが、この前はめちゃくちゃ暑かった。朝から暑かったので、昼間はどうなってるんだよと思った。昼間は仕事をしているのでエアコンの効いたところにいるので、ダイレクトにその暑さを体感したわけではないが、ニュースを見ていると何人も熱中症で運ばれていたらしい。まぁそりゃそうか。ついでに最近コロナもまた増えだしてきているので、また心配になってきた。イベントなどがまた制限されたらどうしようという感じである。でももう何かしら規制はやらないと思う。海外はもうあまりマスクもしていないみたいである。日本は風土柄、まだまだマスク生活は続きそうである。こんなに暑い中マスクをすると呼吸し辛いので、なんとかならんもんかねー。
 先日たまたま2連休が取れたので、久しぶりに映画館に行ってきたのである。久しぶりと言っても『トップガン マーヴェリック』を観て以来だが。観た映画が『リコリス・ピザ』と『X(エックス)』という映画である。両作品とも公開して間もない作品だったので、想像以上に人がたくさんいたのである。劇場自体もめちゃくちゃ人がいて、マーベルの『ソー ラブ&サンダー』も公開されたということで、この映画を見に来ている人が多かったように思う。朝一の上映時間でも、かなりいたのでびっくりしたのである。『リコリス・ピザ』は東京でも新宿や日比谷くらいしか上映していなく、すぐに観れる作品ではないのだが、めちゃくちゃおもしろい映画であった。ジャンルでいえばロマンス、コメディといったところか。ポール・トーマス・アンダーソン監督で、今まで私が観ていた過去作品は『ブギー・ナイツ』と『マグノリア』だけであったので、ちょっと今度ポール・トーマス・アンダーソン監督マラソンをしようと思う。『リコリス・ピザ』は70年代のロサンゼルスが舞台であるが、主人公と年上の女性の恋愛話なのだが、永遠にこの映像を観ていたいと思わせるほどすばらしい作品で、この2人はどこまでも本当に愚かで、でも愛おしい2人なのである。主人公の男の子は高校生なのだが、ちょっと変わっていて、俳優の子役であったり、起業してそれなりに成功したりとなかなか周りにはいないような経歴の持ち主で、感情移入しづらいと感じてしまうが、この話は恋愛の話なので、そういったことは関係ないのである。誰もが感じる恋愛のもどかしさ、葛藤、喜び、それは全ての人に通じるものがあるだろう。他のカップルがうまくいかず、その一人が主人公の女の子に「人はみんな自分のことしか考えていない。人はみんなクズなんだ」という。女の子は「そうね」と言ってその人を抱きしめる。でもその後、女の子は男の子がいるところに向かって走っていくのである。そのシーンを見たときは胸が熱くなって涙が出てしまったのである。『X』は偶然にも『リコリス・ピザ』と同じ70年代が舞台なのであるが、ジャンルはホラーである。でもけっこう笑えるところがあって半分コメディみたいであった。ポルノ映画を撮影しようと思って田舎の農場にやってきたクルーたちなのだが、その家主がヨボヨボの老人夫婦だが、実は殺人老人夫婦だった、というすばらしいありきたりな話である。ちょうど暑い日にはホラー映画を観て涼しくならないとなーとシーズンにマッチした映画であった。両作品とも本当にすばらしい映画で、絶対にお勧めな作品である。前回の『トップガン マーヴェリック』とは全然違うジャンルではあるが、すべて映画の楽しさ、映画の良さ、を伝えてくれる作品である。いい作品に出会えれば出会えるほど心が豊かになっていくのである。Blu-rayが発売されたら絶対に買おう!!ということで毎日暑くて死にそうになるが、コーラ片手にこの地獄を全力で突っ走っていこう!!

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