2021年12月19日日曜日

『マトリックス レザレクションズ』

 というかもう12月の中旬を過ぎてそろそろ後半となるし、クリスマスもすぐそこまで来ているではないか。生活面から一切クリスマス感がないのだが、カレンダーを見ると「そうかークリスマスなんかー」と思うくらいである。今年のクリスマスで一番楽しみにしているのは『キングスマン ファースト・エージェント』が公開されるということである。全くクリスマスとは関係ないが(笑)。とはいってもクリスマスから年末年始は仕事が忙しいのでおそらく年明けに観に行くことになるだろうけど、これも楽しみにしている映画である。今月は待ちに待った映画がけっこう公開されていて、上旬には『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネッジ』、中旬には『マトリックス レザレクションズ』が公開されたのである。そう、ついに『マトリックス レザレクションズ』が公開されたのである。17日に公開され、私は18日に朝一で観に行ってきたのである。日本が最速上映となっており、アメリカは12月22日くらいに公開だったと思われる。今回の最新作の公開に伴い以前から、「今マトリックスが必要なのか?」、『誰がマトリックスを求めているのか?』といった声をよく耳にいしていたのである。関係者には当然試写もあったが、試写を観たということすら公開してはならないという約束もあるくらい厳戒態勢で公開されたのである。99年に1作目が公開されたが、この映画も革命的な映画であり、当時私は小学生であったが、ビデオで死ぬほど観まくっていたのである。そして続編2作(『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』)が2003年に公開され、このトリロジーにて完結した、と思われていたがなんとここで新作が登場するということになったのである。過去のトリロジーで、続編2作が1作目を台無しにしているという声も多かったが、この『マトリックス』は最初から3部作でやるとウォシャウスキー姉妹(当時は兄弟)は言っていたが、めちゃくちゃ難しい映画だったために配給会社から、コケる可能性もあるためいきなり3部作は無理だから、まずは1作目をやろうということで始まった映画である。本編を観たことがない人でも、主人公のネオが弾をよけるシーン(バレットタイム)はどこかで観たことはあるだろう。それ以降の映画業界に革命をもたらせた一本である。私は続編2作も大好きで、バーチャルリアリティーの世界(マトリックス)で繰り広げられるアクションはすごくて、それだけでも見る価値がある。3作目の『マトリックス レボリューションズ』は現実世界でのイカロボとゴリラロボが戦うところもすばらしい。最後は完璧に着地したと思われたのだが、約20年を経て『レザレクションズ』(復活)したのである。私はめちゃくちゃ楽しみにしていたと言ったが、少なからずとも不安があったも事実である。なぜならあの結末を経てどうやって物語を描くのだろうと。今回監督したのは過去3作品と同じ監督でラナ・ウォシャウスキーである。今回は妹のリリー・ウォシャウスキーは参加していない。ラナ・ウォシャウスキー監督はめちゃくちゃインテリなので、なぜこのタイミングで『マトリックス』の続編をやろうと思ったのか、当然理由があるだろうし、今回もおもしろいことを絶対やってくれるだろうと期待していたのである。そしてその期待は裏切られることはなかった。めちゃくちゃおもしろかったぞ。とはいっても、これは非常に評価が分かれる作品だったというのは事実だろう。今回も非常に難解な作品になっているし、私は頭が悪いので一度見ただけでは理解できなかったところもあるので、また観に行こうと思っている。でも私は大好きである。気になったところはアクションなのだが、ストーリーがめちゃくちゃよくて、それもあってかアクションもいいように考えていたのである。良く言えば、原点回帰、または重厚感を持たせた、と言ってもいいかもしれない。悪く言えば、撮り方が下手になった、ということだろうか。映画を観終わった直後は、「なんてすごい映画なんだ」と興奮して高ぶっていたのだが、家に帰ってクールダウンすると、もしかしたらあのアクションは妹のリリー監督が不在だったせいかもしれないと思ったのだ。今までストーリーの内容は姉のラナが考え、アクションは妹のリリーが考えていたので、この2人がそろって初めて一人になるということなのだ。聞くところによると妹のリリーは姉の考えた内容をほとんど理解していないそうである(笑)。でもアクションは死ぬほどすごい。でも今回その『マトリックス』シリーズにおいて肝心のアクションに斬新さはなかったといえばなかったのである。でも私はそこが敢えて気に入って観ていたのだが(笑)。今回の話で重要だったのは、3人のメインメンバーが人生の分岐点、二者択一をしなければならない状況があり、その究極の選択を強いられ、自らその道を進んでいくことになる。そして過去3作品で活躍した2人がいるのだが、ネオとトリニティーだが、この2人も本当に自分に目覚める話で、3人のキャラクターがみんな自分の進む道を選択するのである。そして救世主と言われていたネオだが、ネオだけではダメだということである。それを支え続けたトリニティーに花を持たせるということもあっただろう。本当に難しい内容だったため、私も理解不足で申し訳ないのだが、この時代に絶対に必要な映画だと思ったのである。そして新キャラクターのバックスがめちゃくちゃカッコよかった。それだけでも満足である。年内に行けたらもう一度観に行こうと思う。

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