2021年7月11日日曜日

『ブラックウィドウ』

 昨日は梅雨時期の合間の晴れのようで、真夏日寄りになった。今日は曇りであったが、夕方には雨が降るらしい。最近急に降る雨が多いので気をつけたい。なんやかんやしているうちにどうやらオリンピックは開催されるようだ。やっぱりバカだったんだねー。オリンピックに協力するボランティアの方々や、選手らを送迎するバスの運転手さんらに特別にワクチン接種をすると言ったが、オリンピックには間に合わないと政府も認めている。バカだねー。ワクチン接種と言ったら先日私も自宅にも封筒が届いたのである。その前には会社の方で集団接種ができるというのでそちらの方が早いと思い、そっちで申し込みをしていたのだが、一回目は7月下旬と聞いていたが、それが遅くなり8月になるという。これはいろんなところのこういう企業の集団接種事情を聞くとおそらく予想以上の募集があってパンクしたのだろうと思う。バカだねー。ということで自宅に届いたのでそちらで受けようかなーと思っている。親は先日一度目のワクチン接種したらしい。コロナ自体もそうだし、このワクチンに対してもなんやら陰謀論的な意見などが出回っているが、そういう陰謀論ははっきり言って“FUCK OFF”なので、打てる機会があるなら私は迷わず打つ。アナキラフィシーに関してはそれぞれ心配事があるが、ワクチンのアナキラフィシーの確率がゼロのワクチンなんてこの世に存在しない。ということで週明けにちょっと病院に電話しようと思う。
 本日朝一でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『ブラックウィドウ』を観てきたのである。場所は池袋にあるグランドシネマサンシャイン池袋である。あえて映画館の名前を書いたがこれには理由があって、この最新作の『ブラックウィドウ』は東宝(TOHOシネマズ)、松竹(MOVIX・ピカデリー)、東映(Tジョイ)などの直営シネコンでは上映していないという異例自体になっている。ディズニー自体が配信しているディズニープラスを進めているという影響も当然あるが、映画館などでつくる全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)では「劇場公開とネット配信を同時に行う作品については、団体に加盟する映画館では原則上映しない」と反発しているのである。これは2020年4月に公開予定であったディズニー作品の『ムーラン』を映画館は予告編を上映したり看板などで大いに宣伝していたが、ディズニー側がディズニープラス配信のみにしてしまったため、大手シネコンから不満が爆発してしまったのである。ディズニー側はこの『ブラックウィドウ』の公開を7月9日であるが、配信だけは7月8日にしているから劇場同時公開ではないと言い訳しているが、大手シネコンの事実上のボイコットとなっている。『ムーラン』の後も、ピクサーの『ソウルフル・ワールド』や『あの夏のルカ』など劇場公開はなく配信スルーとなっている。ディズニー側は「劇場体験を優先させる」と言っていたのにもかかわらず実際はそうはなっていないことから、シネコン側はそういう相手とは良好な関係を築けないということである。まぁそりゃそうかー。ということで朝7時40分からの『ブラックウィドウ』を観てきたのである。コロナの影響で1年以上も延期となった作品であるし、予告編を見たときからずっと観たいと思っていた作品であるし、厳密にいえばこの作品を制作するには数年遅かった気もする。といろいろ言えば出てくるが、作品自体は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後の話である。なぜこのタイミングで時系列的に言えば戻るのかはこの主人公ブラックウィドウの行く末をご存じの方はわかるだろう。今までのMCU作品からみれば、ややシリアスな展開になっている。しかし、そればかりではなくコメディ要素もたくさん入っており、ヒーロー映画というよりは今回はスパイ映画に近い。エンドロールを観ていると“007 Moonraker”と目に入ったので、オマージュも入っているみたいだ。みたいだ、というのは私は『007 ムーンレイカー』をまだ観ていないので何とも言えないのである。あと、女優のレイチェル・ワイズが出演しているのだが、彼女は今のジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの奥さんであるし、『007 慰めの報酬』に出演していたオルガ・キュリレンコという女優も出演している。もうこれは007のスパイ映画だなー。今回の作品で当然ながらブラックウィドウがサイコーにカッコいいのだが、彼女の妹が登場するのだがフローレンス・ピューという女優なのだが、それがめちゃくちゃよかったのである。MCU初登場であったが、それを感じさせない堂々たる演技。そしてクールでサイコーにカッコいい。めちゃくちゃいい役で、その存在感でブラックウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンだけでなく、彼女もストーリーをガンガンに引っ張っていっていて、彼女にもっていかれた感じでもある。それくらいすばらしい演技であった。映画が始まるときにこれから公開される作品のタイトルがどんどん出てきたときはちょっとなぜか感情が高ぶって涙が出てしまった。最近MCU作品から離れていたし、というか、インフィニティー・サーガを迎えた我々をこれからどうやって引き続き引っ張っていくのだろうと心配しているところもあった。その心配は今もなおなくなることはないのだが、そのタイトルがバンバン出てきたときはそれでもやっぱり期待しているのだなーと思ってしまった。今回の作品は今までの作品たちに深みを持たせる作品である。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から確実にそのバトンは渡された。そして『ブラックウィドウ』から次回作の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にバトンを届けてほしい。すばらしい映画だったぞ!!

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