2020年8月18日火曜日

  いかんいかん。時間があっという間に過ぎていて、気が付けばもう8月の後半ではないか。毎日暑くて死にそうだが、みなさんはどうお過ごしだろうか。ここ仙台でもやはり暑いものは暑い。大阪や東京に比べれば圧倒的にマシであるが、それでもクーラーなしでは生活できない。コロナの方も政府が何もしないおかげで順調に毎日感染者を増やしている。本当に意味がないのでアベっていう人を筆頭に消えてもらいたい。ついでにコイケも。毎日怒りで発狂しそうになる。なんとかこの苦境を自分たちで乗り越えなければならない。油断せずに気を付けて毎日過ごしていきたい。  この数か月間にいろいろなことがあったが、一体どれを書けばいいのか全く分からない(笑)。そういえばと言ってももう6月の話ではあるが、映画館にて『ランボー/ラスト・ブラッド』を観てきたのである。1982年に1作目の『ランボー』が公開されたのだが、原題は『ファースト・ブラッド』である。日本では最初から『ランボー』で公開されたが、2作目からはアメリカでも『ランボー』を使うようになったのである。つまり今回の最新作はこの『ファースト・ブラッド』にかけているということである。それだけでも涙モノではあるが、最後のランボーを私は映画館で観届けてきたのである。『ランボー』シリーズは、かなりバカにされやすいというか、見下されているというか、観ようと思わない人がたくさんいるように思う。特に私たちみたいに若い世代は。ランボーはベトナム帰還兵で、彼はもう元の生活に戻ることができなくなってしまった人間なのである。ランボーは今でも悩み続けている。それ以外の多くの帰還兵は、何人ものベトナム人を殺しておきながら、アメリカに帰ったら子育てなど普通の生活に戻っている。ランボーはそれができない。でも悩んでいるだけマシなのではないか?をたくさん殺して普通の生活に戻れるのか?  今回の作品は敵をホームで迎え撃つというスタイルで、敵が来る前に多くのブービー・トラップを仕掛けるのだが、これがもう本当にすごい。痛々しいほどのバイオレンス描写で、前作の『ランボー/最後の戦場』を受け継いでいる。観ていて本当に爆笑してしまうほど敵を次々と殺していくのだ。でも今回の敵はメキシコの人身売買カルテルということで、前作のミャンマー軍に比べて弱すぎるだろというのがあるが、この人身売買カルテルもクズなので、ランボーが気持ちよく殺してくれたので清々しい気持ちでいっぱいである。もし次作やるのであれば(やらないか)、またどこかの軍と対決してもらいたい。今回ランボーにとって非常に大切な人がカルテルに殺されてしまい、彼の怒りが爆発するわけではあるが、この怒りが今までで一番怒っていたように思う。でも彼は結局は戦場でしか生きることができない人間なのである。ベトナム以降も望まない戦いを強いられてきたが、アメリカに帰ってきた今でも穴を掘ったり、ナイフを作ったりといまだに彼はベトナムを越えられない、暴力にとらわれてしまった悲しい男なのだ。第一作目から今回の作品まで、それを我々はただ静かに見つめるしかないのである。最後に、ランボーから教えてもらった言葉を書き留めておく。 “ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ。”

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    SAMURAIさんお久しぶりです。

    こちら日本海側ですが、暑いです。
    っていうか、暑いを通り越してもはや命に危険を及ぼす熱波になっています。
    九州の西側を通る台風が立て続けに来ていますが、こちらはその影響で毎回フェーン現象が発生、先日またしても県内某市が9月の国内最高気温を観測してNHKニュースのヘッドラインに載ってしまいました。
    あまりの高温により収穫直前のコメの質が落ちるので農家の皆さんは大変な思いをしている状況です。
    だからといって天気はどうすることもできませんが。
    太平洋側の地域も、台風から遠く離れた地域でも大雨になっていたりするようですね。
    仙台のほうは、いかがでしょうか。

    最近やっと休みがあったので、溜めに溜めた読者業リストからツタヤで発見できたものを観ていました。

    【ウインド・リバー】
    小学生の読書感想文みたいな感想ですが、一番印象に残ったのはトレーラーハウスでの銃撃戦の時に、コリーが警備員たちをライフルで銃撃するほんの一瞬のシーンです。
    真っ白い雪原のなかで、全身白い防寒具に身を包み背景に溶けこんだコリーが微動だにせず警備員たちを狙撃していましたね。ハンパない狙撃の技術でした。

    人種問題や差別は別に黒人に限ったことではなく、そしてアメリカだけの問題でもないのですが、いい意味でも悪い意味でもいろんなことが「何でもアリ」、そして最後はやっぱり銃の問題に行きつくのがアメリカなんだなぁというのが感想です。
    SAMURAIさんのブログに、「未開の地へ進んでいくことになるので様々な動物や先住民がいる。当然ながら警察もいない。非常に危険な場所ということで銃を持って武装する。なにかあったり揉めたりしたときには警察がいないのでその銃で決着をつけるしかないのである。」とありました。
    自分の身を守るためには理想やキレイゴトではなく銃だ、この構図は以前観た「ランボー 最後の戦場」と何だか似ているような気がしました。人助けのためにとノコノコとやって来たサラ達一行が襲撃された際、サラとその婚約者を救ったのは銃であり、人殺しをしたジョンでしたね。銃を取り上げられたジェーンを救ったのは、あの時たまたま警備員に撃たれなかったという運と、コリーのライフルでしたから。
    銃だけでなく、人種問題・先住民の問題・差別・貧困・格差・ドラッグ・レイプ・アルコール。アメリカの全域でというわけではないとは思いますが、これらの問題が当たり前に生活のそばにある人達が確実に存在しているっていうのは怖いですね。
    ナタリーのお父さんはこれからどうやって生きていくのかな…とちょっと思いました。
    青い死に化粧をすっかり落として、どうしようもない息子を迎えに行って…。自傷行為をしていた奥さんに、どんな言葉をかけてあげるのでしょうか。

    そして日本にもきっと、文化は違えど似たような社会的な問題はたくさんあるのだと思います。実際コロナの影響で、「民度の低い」ことがいろんなところでたくさん起きていますよね。その解決方法が直接「銃」となっていないだけでも日本社会はまだマシなのかもしれませんし、逆に、銃というわかりやすいものがないだけもっと陰湿で問題の根は深いのかもしれません。

    【ショーシャンクの空に】
    これも小学生の読書感想文的な感想ですが、「困難な状況に対してどのように対処するかは人それぞれだ」と思いました。絶望して終わるだけか、状況を嘆き文句をひたすら言うだけか、アンディのように頭を使い、19年間驚くべき忍耐力で計画を実行するか。
    私なら、さんざん泣きわめいた後にブルックスみたいに絶望して終わり、かもしれません。

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    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      お久しぶりです。
      最近ほとんど投稿できずに申し訳ありません。
      もうちょっと投稿回数を増やせるように努力しなければなりません(笑)。

      台風の影響でここ数日はめちゃくちゃ熱くなっていますね。
      そういえばこのフェーン現象でAbbyさんの地域では9月に入って40度越え?を記録したというニュースがありましたね。
      これはすごいですね。
      農作物もうそうですし、我々人間にも命にかかわってくる暑さですね。
      殺人的な暑さです。
      こちら仙台もついこの間まではしばらく天気の良くない日が続きまして、ここ3日くらいはまた暑い日に戻っております。
      こちらは35度くらいが最高だったような気がします。
      35度でも暑いですね。
      私は仕事場が屋内で一応クーラーが効いているところですので、
      そこまで外の温度は影響しないのですが、朝歩いているときに今日は暑くなりそう、とかそういうのはすぐわかります。
      もう9月の中旬になるということで、少しずつ暑さは和らいでいくとは思いますが、まだまだ注意しなければなりませんね。

      『ウインド・リバー』、『ショーシャンクの空に』をご覧いただき、ありがとうございます。
      そういえばこの映画を紹介したな!!と今思い出しました。
      『ウインドーリバー』をご紹介したのは2019年の1月でした。
      もうそんなに経つのかと驚くばかりです。
      時間が経つのが本当に早いですね。
      監督のテイラー・シェリダンは、この映画が興行収入的に成功するのかどうかはどうでもよかったと言っていました。
      とにかく作品にしたかったんだと言っていました。
      この映画全体的にものすごく重たい雰囲気で進んでいきますが、
      最後の銃撃戦はものすごい迫力でしたね。
      今アメリカは“Black lives matter”運動の真っ只中ではありますが、その発端以降も相変わらず黒人が警察によって射殺される事件が続いています。
      なんでそうなるの?という本当にバカバカしいことの連続で、
      もう本当にニュースを見たりするのが嫌になってしまっています。
      バカトランプが白人至上主義を掲げているため、国内で対立は深まるばかりです。
      アメリカに差別は当たり前のように存在します。
      少し前まで、少なくともトランプが大統領になる前までは、
      差別はあるもんだからとそれを前提にどう対処するのか、
      どう乗り越えていくのか、またはどうネタにしていくのか、
      どううまく切り交わしていくのか、どうジョークに変えるのか、というような雰囲気でしたが、今はそれが通らなくなってきています。
      差別などもそうですし、コロナなどの疫病もそうですし、政治などもそうですが、映画は昔からそういうのを考えて作られており、
      こうなったらヤバイよね、こうなったら笑っちゃうよね、
      こうなったら世の中終わりだよね、という感じで映画は何本も考えて作られています。
      Abbyさんがご覧になった『デモリションマン』もその中の一つです。
      前までは笑っていられたことも、今はそれが現実になって、いやそれよりも悪くなっていて、もはや全然笑えなくなっています。
      主人公が「子供から絶対に目を離しちゃいけないんだ」と自分に語りかけるように言っていたのを思い出します。
      スマホばかり見て子どものことはほったらかしの親をたくさん見ます。
      ちなみに昨年のアメリカでの子供の行方不明事案が42万件報告されています。

      『ショーシャンクの空に』はいつご紹介したのか忘れてしまいましたが、たしか『桐島、部活やめるってよ』のついで?にご紹介したような気がします。
      間違っていたらすみません(笑)。
      この映画は刑務所の中の話ですが、刑務所にいる人もしくは刑務所に入ったことがある人にしか理解できない話なのかといえばそんなことはありません。
      この“刑務所”が表現しているのは“現実世界”のことです。
      現実世界は刑務所みたいなものだと。
      現実世界は決められていることばかりだし、
      全く自由ではない。
      刑務所の中であったように、チェスの駒を作って遊んだり、
      ポスターを壁に張ったりして、少しだけ雰囲気というのか、
      ちょっとした変化を出すことはできるが、そもそもの解決には全くなっていない。
      システムを根本的に変えられていない。
      ではどうしたらいいのか。
      穴を掘るしかないんだ。
      穴を掘って壁の向こう側へ行く。
      壁の向こう側へ行けば、自分自身になれるかもしれない。
      自分自身に帰ることができるかもしれない。
      その“穴を掘る”というのは人それぞれ違うことです。
      絵を描くことかもしれない。音楽をすることかもしれない。
      何かを文字にすることかもしれない。
      スポーツをすることかもしれない。
      ということを言っている映画ですね。
      ほとんどの映画に共通するテーマですね。
      “自分自身になる”、“本当の自分になる”ということですね。
      そういったことで言えば、私は『桐島、部活やめるってよ』の方が好きですね。
      映画好きが5人くらい集まって話をしたときに、必ず一人は『ショーシャンクの空に』が一番好きと言うくらい人気の作品ではありますが、
      これも以前ご紹介したと思いますが私はこの映画をそこまで好きではないんですね。
      確かにおもしろくていい映画だとは思いますが。
      ただ単に好みの問題だと思います。
      この映画の名言の一つで、
      「希望はいいものだ。多分最高のものだ。すばらしいものは決して滅びない。」というセリフがあります。
      ここで出したい映画は、『マッド・マックス/怒りのデス・ロード』です(笑)。
      フュリオサが目指していた“緑の地”が汚染されてなくなってしまっていたのを知って絶望したときに、マックスがフュリオサに言ったセリフです。
      「希望は持たない方がいい。絶望した後に待っているのは“狂気”だけだ」
      こっちの方が重厚感がありますね(笑)。
      さすがマックスです(笑)。

      本当に狂った世界にどんどん突き進んでいる毎日です。
      もうヤケクソ笑いで突っ走るしかないですね!!
      イヤなことがあってもニッコリ笑ってやり過ごしましょう!!
      まだまだ暑い日が続きますが、コーラ片手に怒りのデス・ロードを爆走しましょう!!

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