2020年6月24日水曜日

スゲー作品

 おっともう6月もそろそろ終わりではないか。梅雨に入り、夏至も過ぎ、もうすぐ本格的な夏である。今年はコロナの影響でお祭りなどのイベントが中止になっているところが多いみたいである。確かにまだまだ感染者が出てきているし、油断できない状況であるので、そういったお楽しみはもう少し我慢しなければならない。完全にコロナがなくなるのはいつになるのだろうか。マスクをつけて外出するのがもう嫌で嫌でしょうがないのである。しないといけないのでするが。一日でも早く元の生活に戻りたい。

 
ずっと家にいるときは映画を相変わらず観続けているのだが、ここ最近は自分にとって新しい作品ではなく、好きな作品であったり、あれ観たい!!と思った作品を遠慮なく観ている。なので自分にとっての新作映画の数をなかなか更新できていない。今年その数を達成できるのか心配になってきたが、観たい!!という気持ちは大切なので、その気持ちを優先しているのである。このブログでは何度か出てきている作品ではあるが、もしかしたらそこまで有名ではない作品で、私が大好きな作品をいくつか紹介したい。
 まずは『ミッション:8ミニッツ』である。これはタイムトラベルもの?なのかよくわからないが、パラレル・ユニバースが展開される。主人公が何度も何度も“最後の8分間”を繰り返す。最初は全く知らなかった周りの人が、何度も同じ8分間が繰り返されるうちに女性を愛し、、父に愛を伝え、そこにいる人すべてに笑顔になってほしい。最後の8分間、ベストを尽くしたい。人間いつ死ぬかわからない。もしかしたら一瞬一瞬が最後の8分間かもしれない。ならば我々はこの日々をどう生きていくべきなのか。人生への問いかけを残す本当にすばらしい映画である。この映画に関しての議論をしていたら何時間も経過していたことがあった。本当に感動的な映画である。シカゴ行きたいなー。
次は『第9地区』である。この映画はニール・ブロムカンプという監督で、初めての長編作品である。初めての作品ではあるがアカデミー賞にもノミネートされるという本当にすごい作品である。南アフリカの上空に停滞した宇宙船にエビのようなエイリアンがいて、そのエイリアンと人間との闘いや共存を描いた作品である。自分がとある出来事からエイリアンになっていき、自分たち人間がエイリアンを差別していたが、自分がだんだん差別される側になっていく。そして最終的に自分がアウトサイダーとなる。これはただエイリアンの話ではなく、これは監督自身が経験したアパルトヘイトの話である。最初はエイリアンを差別していたが、最後はエイリアンのために命がけで徹底的に戦うのである。主人公がパワード・スーツで闘うところは本当にすごい。しかもめちゃくちゃ感動する映画である。
 次は『ドライヴ』である。この映画はなんといってもサイコーにクールでスタイリッシュな映画なのである。そしてセリフがほとんど出てこないのだ。その代わり、登場人物の表情でなにを言おうとしているのかがわかるし、あえて言葉を使わないからこそ伝わってくるメッセージや思いがひしひしと感じ取れるのである。主人公はサソリの刺繍をしているジャンパーを着ているのだが、これはどういうことか。これは『スコピオライジング』という映画が元ネタで、サソリがカエルに川の向こう側に行きたいから乗せてくれないかとカエルにお願いしたら、カエルは俺を殺すからいやだといったのである。そしてサソリは、そんなことしたら俺も死んじゃうから殺さないよ、と言ってカエルに乗せてもらうのだ。でもサソリは途中でカエルを刺してしまう。カエルは何でそんなことするんだと聞いたら、サソリは、ごめん、俺ってそういう奴なんだという。このジャンパーのサソリはそういう意味だ。主人公は愛した愛してしまった女性を、命がけで守る。でもその女性と交わることができない、交わることが許されない主人公。自分ってこういう奴なんだ。どんな映画にも似ていない、誰も観たことのないものを見せてくれる、100分間のドライヴ、人生なのだ。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    そしてお久しぶりです。
    SAMURAIさん、ご無事でいらっしゃいましたでしょうか。

    仙台へ転勤?もしくは期限未定の出向?ということでしょうか。いずれにせよ、よりにもよってこの時期に大変でしたね。
    マッドマックスみたいに、どんなに世界が荒廃してもしぶとく生き残りたい…のはヤマヤマですが、ウイルスにとってその人がマッドマックスを観て感動していたかどうかは全く関係ないのが悲しいところです。
    この世の中、差別や格差・理不尽なんて当たり前、本当に平等なことなんてほとんどないですが、コロナに関してはちょっと特殊ですね。
    どんなに気をつけていても、どんなに今死ぬわけにはいかなくても、罹るときは罹る、これが現実です。
    ものすごい理不尽さとものすごい平等が一緒になった、みたいな感じがします。

    感染症として恐ろしいのはもちろんですが、社会的にもタチが悪いのは、こちらのように人口が少ない所では、いったん感染してしまうとあっという間に本人が容易に特定されてしまうところです。
    〇〇市□□区在住の△△歳台の会社員の男性(or女性)というように、地元のニュースで報道される個人情報は(表面上は)これだけですが、分かる人にはわかってしまいます。本当の“地元の”人たちには、別に言ったわけでもないのにバレてしまうんですね。
    これは本当に恐ろしいことです。
    こちらで感染が確認されたのは今のところ100人弱らしいですが、県内で初めて感染が確認されたとか、初めて帰省中の女子学生が感染したとか、某電力会社の社員が感染していたとか、県内の某離島で首都圏に行ってないのに初めて感染が確認されたとか、もうこれだけの情報があれば、地元住民にとっては特定するのには十分なんですね。とくに、最初の頃に感染が確認された人たちは、地元のニュースがなんと勤務先や家族構成まで報道してしまいました。これはもう、氏名を暴露したようなものです。

    その後最初の感染者とされた人は、地元でかなりの誹謗中傷・嫌がらせみたいなのがあったらしい、とのうわさすら流れたようです。私が聞いたのは、自宅に石を投げられるなどして引っ越しを余儀なくされた、ということでした。こんなうわさが流れること自体、それが事実かどうか以前の問題でとてつもなく恐ろしく感じます。“民度”という表現を使って世間をざわつかせた某大臣がいましたが、こんなことをいちいち書いている私も含めて、極めて民度の低いことが、得体のしれない感染症に対する恐怖のせいで、日本中だけでなく世界中で発生しているのだと思います。

    ブログの中に、“Black lives matter”運動についての言及がありました。
    黒人の歴史について無知であることも、対岸の火事と思って無関心であることも、国内にも様々な人種差別があることも、日本人同士でも日常生活レベルで差別していることも、“Black lives matter”運動みたいに報道されたりはしませんね。
    取り上げられるのはいつも、ニュース映えする目立つものばかりです。
    このニュースを受けて、どれほどの人が本気で自分の問題として捉えたでしょうか。
    どれほどの人が本気で、いつもこの問題のことを考えているでしょうか。
    私の場合は、毎日仕事に行って、休みの日には掃除をして洗濯をして買い物をして、持ち帰った仕事を嫌々ながらなんとか終わらせて、その繰り返しですね。
    自分の生活を維持することが何より大切で、忙しいのです。
    3月のときは、「掃除と片づけを終わらせたら読者業の再開を」と思っていましたが、3月の末に仕事でちょっと面倒なことがあって、それどころではなくなりました。
    現在は同僚のおかげでだいぶ落ち着きましたが、あの時は本当に、いったん仕事を辞めてしばらく海でも眺めて暮らそうかと本気で思いましたね(笑)
    “Black lives matter”は、今後どうなるのでしょうか…

    ホントに、この「フューリー・ロード」は一体いつまで続くのでしょうか。
    いつになったら、社会が多少なりとも落ち着いてくるのでしょうか。
    ぬるくなったコーラを片手に、まずは明日の仕事を頑張るのみです(笑)

    返信削除
    返信
    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      お久しぶりです。
      お元気でしたでしょうか。
      私はずっと相変わらずといった感じです。

      いやー、この数カ月でこんなにも世の中が変わってしまうとは
      誰も思っていませんでしたね。
      今本当に大変な時期です。
      私は異動ということで、しばらくは仙台での生活になりそうです。
      私はほとんどが大阪や東京で過ごしてきているため、
      仙台は街といえば街なんですが、大阪、東京レベルと比べてしまうと
      やはり物足りなさはありますね。
      ちょっとウインドウショッピングでもしようか、とはここではなりません。
      出かけるところがないため、ずっと部屋に閉じこもって映画を観ています。
      これは大阪だろうが東京だろうが変わりませんが(笑)。
      こちら仙台というか宮城県は、コロナの影響があるにはあるのですが、
      東京、大阪、福岡、愛知などの大都市にしては感染者が少ないので、
      そこまでの影響はないように感じます。
      Abbyさんのおっしゃる通り、感染者の少ない場所では「誰が感染したか」というのは少ない情報でも特定されてしまいますね。
      先日、感染者ゼロだった岩手県でも初めての感染者が出てしまい、
      その感染者への誹謗中傷が問題になっています。
      これは本当に酷いことです。
      悪いのはその人ではなくてウイルスです。
      この状況で、日に日に感染者が増える中、自分もしくは自分の周りにいる人が感染するのはもう時間の問題です。
      政府が無能なだけに、いつかは自分も感染してもおかしくない状況です。
      親が日々コロナと闘っている医療関係というのでも誹謗中傷があると聞きます。
      異常としか言いようがありません。
      東京の知事は、夜の街、ホストクラブなどが感染を広げているという、「憎む対象」を作り上げるやり方をしましたが、
      これも同じことが言えます。
      作られた憎む対象を叩くというのはトランプ大統領やその支持者、
      ナチのホロコースト、ルワンダの虐殺など、その精神構造は全く同じです。
      こういうことは自分も知らず知らずのうちにやってしまっているというのが本当に怖いところです。
      自分が“加害者”になっていたということです。
      これは何回も言っていることですが、人間は差別されるよりかは差別する側でいたい、という人間の性、本能です。
      生活の中で、自分はそういうことは全く関係ない、自分がそんなことをするわけがない、とそういったことを考えていない人は本当に怖いです。
      そういう人が無意識にそういうことをしているからです。
      私が映画を観る理由の一つにそれがあるんですね。
      自分がこの状況になったらどういう行動をとるのか。
      どういう答えを導き出すのか。
      それを常に考えさせられるからです。
      日本は
      平和な国だという人がいますが、とんでもないですね。
      世界発狂グループの先頭を走っているといっても過言ではないです。
      “Black Lives Matter”はコロナの状況下で、ストレスがみんなたまった状態で起きたので、ここまで大きくなったというのもあると思われます。
      今までに見ないほど大きな運動になっています。
      でもその運動の中身まではこちらではあまりニュースにはなっていませんね。
      州や場所によって、さまざまな運動になっています。
      警察がデモに参加している人々の前に片膝をつくポーズをとって彼らと同じ気持ちを表現したり、
      また警察らが催涙弾を打ち込んだりしてデモ隊を蹴散らしたりしているところもあります。
      トランプが全州知事に電話?で、「お前らは弱虫だ!あいつらを制圧しろ!」!と言っていたのに、ホワイトハウスの周りでデモ隊が来たときは自分だけは地下の核シェルターに避難したというので、もう本当にこのジジイはバカだなーと思いました。
      こちら日本ではアベっていう人もそうだし、コイケっていう人もそうだし、
      全く持って信用できないというか怒りしかありません。
      行政というのは私たち一人ひとりを安心させるために存在するのに、今は全くの逆ですからね。
      先日の都知事選挙で、私は都民ではありませんでしたが、最低でもコイケ以外!!と願っていたのですが、その思いは届きませんでした。
      アベをはじめ。自民公明、そしてコイケを選んだのは紛れもなく我々です。
      その責任は重いです。

      とまぁ言っても、なんだかんだで毎日大変ですね。
      Abbyさんも大変そうでしたが、大丈夫そうですか?
      仕事をやめてしばらく海でも眺めて暮らそうか、ということですが、それはちょー大事なことだと思います。
      できるできないは別の話として、余暇っていうのは本当にちょー大事です。
      そういうのがあるから大変なことや辛いこともがんばれますからね。
      でもその余暇がなかなかとれないのも問題ですが・・・。
      もうちょっとこの国はまともな方向に向いてくれたらと思いますね。
      もうこのコロナは薬やワクチンができるのに時間がかかりそうなので、今収束させようとするのであれば、ロックダウンをやって人の動きを止めるしかないんですけどね。
      そのための補償を政府がやりたくないだけの話です。
      政治家は結局は自分のことしか考えていませんからね。
      Abbyさん!!ぬるくなったらまた冷蔵庫でキンキン(死語)に冷やして、冷たいコーラ片手にフューリー・ロードを爆走しましょう!!
      体調にはくれぐれも気を付けてくださいね!!

      削除