日々の生活の中で、感じたこと、考えたこと、思ったことをテキトーにくだらない感じで書いているブログである。ブログタイトルは映画『キングスマン』の1シーンからパクって今までのタイトルと合わせたものである。 コメントを投稿していただいた方の返答はそのコメントの下に書かせていただいております。返答はコメントのところをご覧下さい。
2017年3月4日土曜日
贈り物
先月の2月24日、私の友人の一人が“遠いところ”へと旅立っていった。2月20日には一緒に遊び、最後のお別れをしたのである。旅立つ前日には最後のLINEの連絡をした。20日の最後の別れのときには、「3年なんてあっという間やで!!」というノリでいってまえ!!みたいな感じでお別れをして、けっこう軽い感じでお別れをしたのである。
2月27日の夜9時ごろ、部屋でぼーっとしていたら突然インターホンが鳴ったのである。荷物を頼んだ覚えもなかったし、amazonで買い物をした覚えもなかったので、「誰や?」と思いながら玄関のドアを開けて観ると、配達のおじさんがいて荷物を届けてくれたのである。依頼人の名前を見てみるとその友人からの荷物であった。正直めちゃくちゃびっくりしたのである。急いでその箱を開けてみると、スターウォーズのフィギュアと手紙が入っていた。どうやらこの手紙を書いたのは私と最後にあった20日の夜みたいである。その日遊んだことの感想を書いていた。そういえば20日遊んだとき、表参道のおもちゃ屋さんで、ショーケースに入っているフィギュアをみながら「こうちゃん(私の名前)だったらどれがいい?」と聞かれたのを思い出した。4,5体くらいのフィギュアのランク付けをした。その中で1位を付けたフィギュアが贈り物の中に入っていたのである。その友人はそういう“ベタ”なことをしないヤツと思っていたのだが、そういうヤツがこういうことをすると効果抜群であった。手紙を読みながら泣いてしまったのである。やられた。あいつの“勝ち逃げ”である。
その友人がどこへ行ったかは具体的には書くことができない。書いてもいいのだが、今はまだそんな感じではないかな。会うことはほとんでできないところである。外国へ行ったというわけでもない。とにかく“遠いところ”なのである。「今まで時間をつくってくれてありがとう」と手紙に書いていたが、私が彼を満足させてあげられるようなことができたのかは、はなはだ自信はない。とにかく会えるときは会っていた。2時間くらいしか会えない日もあったがそれは本当に貴重な2時間であった。彼にはタイムリミットがあった。時間というのは永遠にあるものだと錯覚しがちだが、彼といるときはその時間というヤツをすごく気にしながら遊んでいた。
彼とよく待ち合わせをしていたのは、渋谷のツタヤの1階か新宿駅南口の小田急線の改札である。解散するのはさきほどの小田急線改札か、渋谷のバス乗り場かどちらかであった。20日最後に待ち合わせしたのはツタヤで、別れたのは小田急線の改札であった。最後の別れはハグをしていつもの握手をして、そしてV8ポーズをして別れた。最後に会って以来、数日が経過しているが、何度かその渋谷、新宿は訪れているのだが、渋谷だったらいるはずもない友人がもしかしたらツタヤの1階にいるかもしれない、とか、新宿南口小田急線改札の前を通るたび、最後に別れたあの時ときの光景の残像が蘇ってくる。いつも気が付いたら立ち止まってしまっている。私はこういう意味のないことは大っ嫌いなのだが、ついついそうなってしまうのだ。最後は軽い感じでバイバイをしたのだが、27日彼からの贈り物を受け取ったとき、なんだか急に現実味を帯びてきて、改めて彼は“遠いところ”に行ってしまったのだなと、ズシンと心に重くのしかかってきた。まあ考えていてもしょーがないのだが。フィギュアはスターウォーズに登場するストームトルーパーの戦国武将バージョンで、スターウォーズは観たことがないのだが、そのストームトルーパーはめちゃくちゃカッコいいので好きなのだ。しかもその戦国武将バージョンは格段にカッコいい。すぐに箱から出そうと思ったのだが、彼と再会できる3年後に箱から出そうと思った。それまで箱にしまったままにしておこう。彼との会話の続きは手紙でのやり取りになる。それができるだけでもありがたいな。人生いろんなことがある。何が正しいとか、何が間違っているとか、そんなものは存在しない。自分の物差しで他人を図っても何の意味もない。そんなものはファックオフである。いちいち文句を言うヤツには言わせておけばいい。自分が納得する生き方をしているのかどうか。それが大切なことである。3年間友人と会えないかもしれないが、私と彼が3年後も友人であることに変わりはない。再びほどけた糸が交差する日を楽しみに待ち続けることにしよう。また彼と一緒に東京の街を歩ける日を夢みながら。
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これはいい話ですね。
返信削除こんなことされたら、泣いてしまうのも無理はありません。
たった2時間しか会えないけどその時間がともても貴重に感じられる人も、
友達にそういうカッコいいことができる人も、いいですね(^^)
Abbyさん、コメントありがとうございます。
削除サプライズというのは、本当にめったにやらないものだから驚くんですね。
こういうシチュエーションは初めてだったので、本当にびっくりしたと同時に感動しました。
時間というのは限りがあるから大切にするんですね。
それを忘れがちで毎日だらだら生活してしまっていますが、その友達と会うときだけは状況が状況なだけに自然と気にしなければなりませんでした。
毎回本当に有意義な時間を彼と過ごすことができましたね。
3年間、彼を待ち続けます。