2017年2月16日木曜日

悪党ルパン三世

 早くも2月の中旬となり、まだまさ寒い日が続いているのだが、ほんの少しだが暖かい日差しがさす時間も出てくるようになった気がする。先日までは西日本で雪がたくさん降っていたみたいで、鹿児島でも雪が降っている映像を観た。山陰地方はさらにすごい雪でもう大変だったみたいである。私の実家の大阪はただ寒いだけであったみたいだが。大阪も東京もそれほど雪が降る場所ではないので、それだけでもずいぶんと生活しやすい。普段あまり雪が降らないところは、急に雪が積もったりしてしまうと電車などがすぐに止まってしまうのでそれが大変である。今年はそれがほとんどないのでよかった。まだ雪は降るかもしれないが、このまま暖かくなってほしいものである。

 
先日、今映画館で上映している映画、『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』を観てきた。私はアニメはほとんど見ないのだが、ルパンシリーズは大好きなので常にチェックしている。とはいっても最近のテレビシリーズはめちゃくちゃ面白くないので全然見ていなかったのだが、この劇場公開の作品は最高におもしろい。PG12指定がある作品で、これはテレビ放送される日はないだろう。今回の作品はシリーズものになっていて、この作品の前に『次元大介の墓標』という作品がある。これもめちゃくちゃおもしろい。もちろん作品の題名の通り、前回は次元大介にスポットを当てていて、今回は五ェ門にスポットを当てている。このシリーズで出ているルパン一味は悪党なのである。ルパン三世1stシリーズみたいにハードボイルドな作風で危険な匂いがして悪党なのだ。最近のルパンは完全にいい人扱いされているが、元々は完全に悪党である。宮崎駿が作ったルパン『カリオストロの城』がだいぶ印象を変えてしまったのである。これは原作者のモンキー・パンチもインタビューで答えており、あれは宮崎さんが作ったルパンで俺のルパンじゃないと。どこへ行ってもルパンといえばあの宮崎ルパンを思い出す人ばかりで、そしてあの優しいルパンばかり印象に残っている人が多く、それにウンザリしているみたいだ。私もあの宮崎ルパンをおもしろいと思ったことはない。しかし、今回の作品は危なくて危険なルパンが帰ってきたという感じで、見応え十分な作品である。前回では“次元の本気”を観ることができたし、今回は“最強になるまでの五ェ門”を観ることができた。上映時間は前回も今回も約1時間という短い作品で前篇後篇に分かれている作品であるが、時間の短さを感じさせない内容の濃い作品で、最後まで突っ走る感じである。出てくるキャラクターたちが本当にカッコイイ。前回でルパンは、「別に俺たちは正義の味方じゃねえ」と言うし、五ェ門は敵を切り殺しまくるし、こういうルパンが観たかったんだと感動している。1ヶ月限定上映なのでもう一回は観に行きたい。

2 件のコメント:

  1. ガチでブラックなルパンっていうのも実はあるんですね。
    へぇ~
    “つまらぬもの”を切りまくる五エ門か…
    これは面白そうですね‼
    昨日3/31もテレビでルパンをやっていたみたいで、
    赤ん坊をあやすために五エ門がわざわざ日本まで行って、デンデン太鼓(500円!)と金平糖を買ってきたシーンがありました。
    本人は「(日本に行ったのは)たまたまだ」と言い張っていましたが。
    ブラックな側面と、どこまでも優しい側面。両方応用できるので、長期にわたりいろんな人にとってルパンは魅力的なのかもしれません。

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    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      今回のルパンはめちゃくちゃおもしろかったです。
      テレビで放送された、1stシリーズはダークなルパンで、それが好評だったみたいです。
      それをより多くの世代に見てもらおうとなり、2ndシリーズからはダークよりも優しい要素がだんだん強くなっていった過程があります。
      なのでファンの間では、1stシリーズが一番おもしろかったという意見も多いのが事実です。
      しかし、確かにダークなルパンだけではここまで人気は出なかったかもしれません。
      ダークなところもあれば優しいところもある、それが魅力的ですね。
      今回の作品と、前回の『次元大介の墓標』はおススメです。

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