2017年1月21日土曜日

ブラック&クローム

 最近でもないのだが、少し前から使っているパソコンがものすごく調子が悪く、なかなかまともに動いてくれなくなってしまったのである。一番重要なDVDも観れなくなるときもあるし、インターネットも何度も接続が切断されてしまうし、急にブチンと電源が落ちてしまうし、パソコンを使うときはいつもイライラしながら使っているのである。このブログを書いているときも途中でネットが切断されてしまうときもある。パソコンの調子が悪いのは当然といったら当然なのかもしれない。大学入学の時に買ったものなのでおそらく寿命なのだろう。2009年春モデル、と書いてある。人間でいったら何歳くらいだろう。、150歳くらいだろうか。もうとっくに死んでいるのに無理やり働かされているようなものなのだろうか。とにかくパソコンもそろそろ替えどきなのかもしれない。

昨日は休日だったのだが、1月14日から全国劇場公開していた“マッドマックス 怒りのデスロード ブラックアンドクローム”を観てきた。2015年に公開していたものを白黒版にした作品である。監督のジョージ・ミラーがカラー版よりも白黒の方が映像がより抽象的になるし、色の情報が少ないことでなぜかより魅力的に見えると絶賛しているバージョンである。観る前はただ白黒になっただけだと思って映画館に行ったのだが、それは間違いで全く違う作品になっていた。映画を観ている感覚ではなく、どういえばいいのかわからないが、全く違う世界といえばいいのだろうか、監督が言っていたようにとにかく抽象的なのである。上映中5,6回は泣いてしまっていた。2月8日にはブルーレイが発売されるので、ブルーレイは観ることができないが絶対に買いに行く。改めてすばらしい作品なんだなと思った。生きている間にこれほどすばらしい映画を観ることができて本当によかったと思う。
 最近はクエンティン・タランティーノ監督の映画を観ている。監督を務めた作品は全部で9作品あるのだが、観ていないのは“キルビルVol.1”、“キルビルVol.2”、“ヘイトフルエイト”である。キルビルは当時中学生だったがかなり話題になっていたのだが、話題になっているのは避けるという変なプライドがその時からもあり今まで観ることはなかったが、タランティーノ監督作品はすべてみようと思ったのでこの後手に入れて観ようと思う。今まで観たタランティーノ作品はどれもすべておもしろい。“レザボアドックス”で衝撃的デビューをして、“パルプフィクション”でカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞して世界に名を知らしめた監督である。“パルプフィクション”は本当に最高の作品である。めちゃくちゃおもしろい。複数の話があり、そして時系列がばらばらな作品である。しかしそれが一本の流れに仕上がっている作品だ。ファック連発の作品で最高としか言いようがない(笑)。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したとき、観客から「こんなのパルムドールじゃねえ!!」と罵声があったが、タランティーノはその観客に向かって中指を立てた。最高にカッコイイ。“パルプフィクション”の“パルプ”というのはパルプ紙とかパルプ雑誌とかでも使うように、安いとか低俗なとかそういう意味である。つまりこの映画自体がくだらない話をしますよという意味である。タランティーノ作品でよくみられるのが、どうでもいい話をずっとしているということだ。“デスプルーフ”では半分以上がこのどうでもいい話を延々としている。“パルプフィクション”でもどうでもいい話をしている。人生ってどうでもいいことも多いよね、というかどうでもいいことの方が多いよね、その中でちょっとしてストーリー、ドラマがあるんだよね、とそんな監督のメッセージが感じ取れるかもしれない。観ていない作品は2月中には手に入れたい。

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