2016年9月8日木曜日

はい上がる映画

今日も台風の影響なのか、雨がかなり強く降っていた。と思っていたら急に止んで青空が見えたり、また土砂降りになったりと落ち着かない天気であった。今日は雨が降る予報だったので、昨日のうちに買い物を済ませ、今日は一歩も外に出なかった。今日は家でずっと映画を観て過ごしていた。最近は自分が好きな映画ばかりを観るのではなく、他の人がおもしろいと言っていたものや人気の映画も観るようにしている。自分の適応範囲を広げることにしているのだ。昔は自分の好きな俳優やシリーズを観るようにしていたが、監督別に見てみたりとそんな見方もしている。これもいろいろ勉強になるんだな。
 今日はアル・パチーノ主演の『スカーフェイス』とロバート・デ・ニーロ主演の『グッドフェローズ』を観ていた。たまたまどちらもギャング映画だった。どちらもギャング映画の金字塔、そして映画史上に残る最高の作品である。もちろん出演しているアル・パチーノもロバート・デ・ニーロもめちゃくちゃカッコいいんだな。ギャング映画ということで両作品とも人を殺しまくっていて苦手な人も多いのかもしれないが、ディズニー映画みたいな誰が観ても安心できる映画と違って、一定方向の刺激だけではなく、あらゆる方面からの刺激があって最高におもしろいのである。そして、ギャング映画というのはのし上がっていく夢のある話だ。金持ちになって、女抱いて、コカインやって・・・と自分のやりたいことは何でもできる夢にあふれた映画だ。『スカーフェイス』のアル・パチーノが高級レストランで泥酔してフラフラになりながら周りにいる人に言うのだが、「お前らみたいな気取り散らかしたバカには、俺みたいな悪党に会うことは二度とないだろう。お前らみたいなウソつきとは違って、俺は常に正直にやっている。たとえウソをついているときでもな。」と。このシーンだけで涙が出てくる。それくらい心に響いてくる作品なのである。
こういうのし上がっていく映画は後半には破滅に道に進んで行ったりすることが多い。こういう映画が嫌いな人は、「やっぱり悪いことをすればこうなるんだな」と思う人がほとんどだろう。最終的に自分の底が見えない欲に負けてしまうのだろうが、欲がなければはい上がることもできない。世間通常一般に言われる“普通”がいいという人はこういう映画は好きになれないだろうし、欲がある人はこういう映画が好きなはずだ。人一倍に努力し、知恵を付け、人を騙し、蹴落とし、どんな手を使っても生き残る。そしてはい上がっていく。“普通”には見ることができない世界が詰まっている。だから私はその人が破滅の道に落ちていこうが、そういう人たちは絶対にカッコイイと思うし、尊敬するし、最高だと思っている。こういう映画はそんな夢を見せてくれるんだな。

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