先日、久しぶりに新宿に行く機会があった。私は普段新宿にはあまり行くことがない。映画を観に行くくらいである。新宿には、TOHOシネマズ新宿、新宿ピカデリー、新宿バルト9の3つの巨大な映画館があるので、観たい映画、時間帯が必ずこの3つの中にあるので、立川にある極上爆音上映会以外であれば、映画館は自然と新宿になってしまうのである。話は戻るが、新宿に行ったついでに、新宿にある伊勢丹のメンズ館に行ってきた。伊勢丹メンズ館は見に行くだけで、買い物はしたことがない。どちらかといえば私は阪急メンズ館で買い物をしているので、同じものがあっても阪急メンズ館に行く。置いている商品が違ったり、入っているブランドが違ったりで、比較したり、調査したりしたいときに伊勢丹メンズ館に行く。先日とある友人にどこがどう違うの?の聞かれたのだが、私自身そこまで深く考えていなかった。即答すれば、阪急系列のカードを持っている、出身が大阪なので馴染みがあるのは阪急だから、だろうか。伊勢丹は1968年にメンズ専用の百貨店をつくり、2008年に大阪で阪急がメンズ館をつくった。そして2011年に東京の有楽町に2店舗目を建てたのである。2008年大阪にメンズ館ができたとき、私は高校3年生だった。受験の帰りに、ちょうどその日がメンズ館オープンの日だったので、制服を着たままメンズ館に行ったのである。人、ヒト、ひと、でごった返していたし、カメラマンなどの報道陣もたくさんいたのを覚えている。人が多すぎて買い物どころか品物すらもまともに見れないので、適当に回ってすぐに帰った。話はそれてしまったが、伊勢丹派か阪急派か聞かれたら私は阪急派だ。いろいろネットの意見や自分自身が見て思ったことは、伊勢丹の方が高級志向というか、洗練されているように感じる。品物の見せ方などが阪急に比べて上手いような気がする。取扱いブランドは大まかなところはほとんど違わない。キートンは伊勢丹に入っていて阪急にはなかったが、メンズではないが阪急本館の方でキートンが入った。エルメスは伊勢丹で見ることができるが阪急では見ることができない。先日阪急本館で、婦人靴でイギリス発のブランド、マノロブラニクがオープンした。阪急もなかなかやるではないか。私が知っている範囲ではこの程度の違いくらいだ。伊勢丹メンズ館はブランドごとに仕切られていないので、解放感がある。阪急メンズ館はブランドごとに仕切られている。見やすいといったら見やすいのだが。ネットの意見では伊勢丹優勢の意見が多かった。確かに伊勢丹の方が意見であるように、洗練されていて敷居が高くてカッコよく見える。だがなぜか私はそれでも阪急の方が好きなんだな。ただ単に慣れ親しんでいるのが理由だろう。
東京では伊勢丹、大阪では阪急だろう。三越伊勢丹が大阪に出店していたが、業績不振で撤退した。日本最大の売上を誇る伊勢丹新宿店のノウハウをそのまま大阪に持ち込んだみたいだ。しかし、大阪出店時に工夫を凝らすことにかけていたのだ。伊勢丹の誇るPOSシステムを持ってして品揃えを豊富に、完璧にもっていったそうだ。品数豊富だと客はそのお店を訪れて買い物を楽しんでくれる考えたのだ。大阪人はケチ、という一般的な印象とは正反対で、平均購入額は首都圏を大きく上回る上顧客なのだ。なのでほしい品物が見つかると三越伊勢丹のブランド価値も相俟って絶対に勝者になれると踏んだらしいのだ。一方阪急は伝統的な独自の方法で東京資本の巨大な怪物を迎え撃ったのだ。それはイベントの数。阪急の年間イベント開催数は大中小を合わせると6000回を超えるのだそうだ。毎日15回以上のイベントが展開されている。めちゃくちゃ面白いイベントを見たことがあし、アストンマーティンやらハーレーダビッドソンやら高級車をずらっと並べてあったりと、そのイベントのクオリティの高さに阪急の底力を感じたことがある。関西では品ぞろえが多くても、オモロイ百貨店には勝てないということを王者の三越伊勢丹は感じただろう。“巨大な怪物を迎撃した百貨店”ということで、意地とプライドを見せつけた阪急が私は好きなんだな。生き残る力を見せてくれた阪急である。
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