2014年12月16日火曜日

本が言う

 私が働いている百貨店は今繁忙期でかなり忙しい。今はお歳暮の時期で、ギフトセンターというお歳暮専用のエリアが設けられているので、私のお店もそこに何品かギフトを置かせてもらっているのだ。もちろんお店にもギフトを求めて買いに来られる。お歳暮に時期が終わるとすぐにクリスマスで、そのまま年末年始である。今年も慌ただしく新年を迎えそうである。

 
先日、一日休日があったのでいつもの通り渋谷から東京駅までを歩いた。久しぶりに日曜日休日ということでどこに行っても人が多かった。私は歩くだけなので人の多さはどうでもいいのだが(笑)。そして東京駅のoazoの本屋に行った。本屋には久しぶりに立ち寄った。いい本はないかと探していると、こりゃまた“紀行”のエリアでニューヨーク関係の本が新しく出ていた。ニューヨークかぶれの私としては買わざるを得ないので2冊買った。1冊は一日で読んでしまい、もう1冊も読み始めようかなと思う。
 読んでいると疑問に思っていたことが「なるほど」と理解できることもあれば、笑いながら「そうそう」と共感するところが多い。実際に行ってみると文化の違いに圧倒される。そしていろんな疑問が生まれる。私も行く前はそんな本など読もうとも思わなかったものだが、帰ってきてからはもっと知りたいと思うようになった。気がつけばそれに関係するものを探している。まあ勉強もそんなものである。勉強はすべて”なぜ?”から始まる。知りたいから勉強する。今回のことでいえば本を読むことになるのだが。
 良くも悪くも私はあの街にとりつかれてしまったようだ。はっきり言って、うるさくて騒がしくて汚くて騙されて落ち着く暇さえも与えてくれない、それでもいつかこの街に住んでみたい、この街でなにかしてみたい、そう思う自分がいる。都会が好きな人もいれば嫌いな人もいる。東京が好きな人もいれば嫌いな人もいる。“東京って大変じゃない”と聞かれたことが何度かあるが、その大変というのが私にはよくわからないのである。私は東京が好きである。都会が好きである。私は田舎のような静かな暮らしは今は望んでいないようだ。それはもっと年をとってからでいい。今できることをやっておきたい。人生は思っているよりも短いんじゃないかな。気がつけばもうこんな年、それの繰り返し。やらないで後悔するよりやって後悔する方がいい。失敗することには耐えられるが、挑戦しないのは耐えられない。本を読んでいると私にそんなことを言っているような気がした。

2 件のコメント:

  1. 〝変わり映えのしない安全な日常”
    まさに今そんな感じで日々を過ごしています。
    そう、何かやりたいしどこかにも行きたいんだけど、
    それができない。やろうともしない。
    いつもの仕事に追われる日々の繰り返し。
    そんな毎日。

    返信削除
    返信
    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      返信遅くなり、大変申し訳ありません。

      仕事や日々の生活が充実しているのか。
      または満足しているのか。
      楽しんでやれているのか。
      常にそういうことは考えてしまいますね。
      思ったよりも人生は短い、最近そんなふうに思います。
      短いのだから、周りの目を気にしたり、ルールを全うしたりするのはなんかもったいないような気がしています。
      チャンスは誰にでも平等にあると思います。
      “日々”が誰にでも平等に訪れるように。
      そしてチャンスというのは“覚悟”のことだと思います。
      もしかすると多くの人間がその“覚悟”を決めることに悩み苦しんでいるのかもしれませんね。

      削除