
話を聞いているとかなり勉強していたに違いない。すさまじいくらいである。そこまで勉強しても上には上がいるということらしい。法律の勉強をしているのでかなり役に立つこともたくさん教えてもらった。こうやって遊べるのも今だけで、すぐにまた勉強を始めるらしい。というか始めないといけないらしい。昼過ぎからあったのだが、午前中は図書館で勉強していたらしい。カバンの中は六法全書や資料、試験問題などと重い荷物を背負っていた。
新宿で集合をし、とりあえず渋谷に行って昼ご飯を食べ、彼が浅草に行きたいということで浅草に向かった。渋谷から銀座線に乗って浅草へ。私も様々なところへ行っているが浅草、上野方面はなかなか行かない。何年ぶりということで浅草に行った。浅草寺に行き、揚げまんじゅうを食べ歩きしながら浅草を歩いた。スカイツリーが見え、行ったことある?と聞かれ、私でもまだスカイツリーは未開の地であった。「まだ行ったことないねん」と言うと、近くまで行ってみようかということになり、歩いてスカイツリーに向かった。近ずくにつれてその高さに圧倒されてしまった。展望台にはいくらかかるのかわからなかったし、彼のゼミの教授がそこにある水族館がおススメだそうで、値段の安い方へ行くことにした。しかし、値段はどちらも2000円と同じでかなり迷った。水族館の評価を見てみるとあまりよくなかったので展望台にのぼることにした。20分くらい並んでチケットを手に入れ、私たちは未開の地へと足を踏み入れた。やはりその高さから見る景色はすばらしかった。調度晴れていたのでそれもよかったかもしれない。せっかく来たのでもう1000円払ってさらに上の展望デッキへ。ちょうど日が暮れてきて、夜の景色へと変わっていった。明るいときも素晴らしいし、夜の街の明かりが輝いているのもまた美しい。グッドタイミングでスカイツリーを訪れることができた。
晩御飯は渋谷で焼き肉である。彼の合格祝いということで久しぶりにお酒を飲んだ。また彼は勉強漬けの、そして私は仕事の日々へと戻っていく。彼が入学する前にもう一度会おうという約束をした。入学後はもっと勉強しなければならないので、俗世と断つために携帯を解約しようと考えているらしい。やるらなそこまでやらないといけないのだな。彼は本物である。だから私は彼を尊敬する。彼が法律家として活躍する日を楽しみにしている。そして私も彼に助けてほしい場面も出てくるだろう。数年後が待ち遠しい。
互いに辛い時期だ。別れ際に握手をして、「がんばろうぜ」の一言。そして私たちは日常へ戻っていった。