2014年1月1日水曜日

慌ただしく、そして静かに年を迎える

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

大晦日はいつものように仕事であり、大晦日の百貨店はクリスマスなみに忙しい日となる。ということで30日も横浜駅近くのホテルに泊まらなければならなかった。30日も仕事が終わったのは日をまたいでからで、睡眠時間は3時間程度で朝6時にはもう仕事を始めていた。大晦日の忙しい一日が終わったと思ったら、次の日元日の準備をしなければならなかった。私が働いている百貨店は元日から開店しているのだ。元日くらい休んでもいいんじゃないかと思うのだが・・・。正月といえば福袋。その福袋の準備を大晦日の夜にしていた。
 そしてそのまま1月1日を迎えてしまったのだ。年越しを百貨店の中でしかも仕事中で迎えてしまった2014年である。慌ただしいスタートである。元日も朝7時出勤だったので早く帰らなければならなかった。普段の日なら終電を逃している時間帯だったが、この日は大晦日から元日といういうことでJRは終日運転していた。JR蒲田駅まで行き、そこから東急池上線に乗り換えなければならないのだが、残念なことに東急池上線は動いていなかったのだ。さあそうする。
 以前もこのようなことがあった。蒲田駅まではいけたのだが、池上線が終電を過ぎてしまっていたのだ。そのときは、次の日の出勤が11時くらいだったのでそれほど早く起きる必要がなかったので家まで歩いていくことにした。大体45分くらいの距離である。しかし、今回は7時出勤ということで1秒でも早く就寝したかった。もう手段はタクシーしかない。普段ほとんどタクシーを使用しない私なのであまり気が進まなかったが仕方がない。しかし、元日ということもあって今日はタクシーでもいいか、という自分への許しの気持ちもあった。新年早々に寝坊するわけにはいかないのでタクシーで帰ることに。
 タクシーに乗って「○○までお願いします」と行き先を伝える。車内は当たり前だが静かで、そこから運転手さんとたわいもない話をした。「明日(今日)も仕事なんですか」と私が聞き、「そうなんです」と運転手さん。「正月は車が少ないんですよ」と。「お仕事だったんですか」と聞かれたので、「はい。私も明日から出勤です」。そんな話をしているうちに私の家の最寄駅に到着した。いつもならタクシーに乗ると料金メーターを睨みつけて、料金が上がると、「くそっ」「また上がったし」「高っ」などと自分の中でいろいろ戦っているのだが、今回はそんなことはなかった。運転手さんが良かったからであろう。気持ちよくお金も払うことができたし、あの静かな中でのたわいもない話ができたのは意外にも心に残った。あの会話をしながら静かに、年が明けて今年もやっていくぞという心の準備ができたのかもしれない。慌ただしく、そして静かに年を迎えたのであった。

 元日(本日)、無事に遅刻せずに出勤できました。